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《蕎麦》虚無蕎望 なかじん ❖❖❖ [東山区]

http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000574/

もうかなり前に閉店してしまったお店なのですが、こちらのお店について触れないわけにはいかないお店です。こちらに来ていなければ、ひょっとして今のように食べ歩きもやってなかったのかもしれません。

もう10年から15年くらい前になるかとは思いますが、まだ会社勤めをしていた頃の弟とふたりで何気なく蕎麦でも食べに行ってみようかと、たまたま入ったお店がこちらのお店、古川町商店街にあった「虚無蕎望なかじん」さんでした。当時は特に食べ歩きをしてるわけでもなく、ましてや蕎麦にハマってるわけでもありませんでした。

「最初はつゆに浸けず蕎麦だけを、続いて塩だけで食べてみてください。続いてわさびを付けて・・・」大将から食べ方の説明を聞き、その通りに食べ進みました。
「えっ!蕎麦ってこんなにうまいんや!」蕎麦を一口食べたときに、大げさに言うと衝撃が全身を走ったというか目から鱗というか「なんでこんな美味いもん今まで見向きもせんかったんやろう?」って思いも頭をめぐりました。
いまだに蕎麦を食べるときはこの食べ方です。塩を置いてない蕎麦屋もありますけどね。蕎麦に自信のあるお店はたいがい塩は置いてあります。

大将からこちらがどう見えてたのかわかりませんが、どうやら同業者が偵察に来たように思われたようで「どちらかのお店の方ですか?」って声をかけられ「いえいえ、電気屋と会社員の兄弟です」って答えたのを今でも覚えてます。わさびの追加をもらったり、つゆや蕎麦のことをこそこそとふたりでわかった様な顔して話してたのがそう思われた理由なのかもしれません。

まさにこのときここで蕎麦に目覚めさせてもらったというか、これを機にちょっといろいろ蕎麦屋を巡ってみようって気になりました。そしてあちこち蕎麦屋を巡り、さぁもう一度原点のなかじんさんへ行ってみようと思ったときに衝撃が走りました。なんとお店を閉められていたのです。
一緒に行った弟にも「なかじんさんやめはったみたいやわ」報告しました。「まさか、蕎麦アレルギーならはったとかないわな?」なーんて軽い冗談を言ってたら、な、な、な、ななんと本当に蕎麦アレルギーで蕎麦屋が続けられなくなったことを知るのです。
ああ、原点ともいえるあの蕎麦はもう二度と食べられなくなってしまったのか。大将が蕎麦にさわれないんだから、大将の打つ蕎麦は永久に封印されたってこと。もう一度食べたい、でももう食べれない。けど1度でも食べておくことができてよかったなと、そう思うことにしました。

こちらのおかげで蕎麦に目覚め、蕎麦にハマり、そして蕎麦からほかのジャンルへと食べ歩きの楽しみも広がり、あちこち食べ歩く日々が続いているのです。

そして現在、大将は高倉六角で「割烹なかじん」というお店をされているということを知り、蕎麦はないけど大将の創る料理を食べる日を楽しみにしています。行ったら、おそらく大将は覚えてはらへんと思うんですけど、このエピソードを話そうと思ってます^^

http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26007720/

東山区東山三条下ル古川町547-2 古川町商店街内

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